【保育園紹介】オルタスそらいろ

2020年05月29日の記事です。

オルタスそらいろは、社会福祉法人しののめ会が運営する、青葉区にある認可保育所です。東急田園都市線の「青葉台駅」から徒歩5分、青葉台消防出張所複合施設の5階が保育園です。保育時間は、朝夕の延長保育も含めると、平日7:00～21:00、土曜7:00～17:00で受け入れをしています。定員は産休明けから就学前までの園児60名で、0才児6名、1才児8名、2才児10名、3才児12名、4才児12名、5才児12名となります。

オルタスそらいろは、横浜市の法人募集によって2011年に開園された保育園で、市内には当園とは別に4つの姉妹園があります。保育所運営や障害福祉サービス事業を手掛ける法人理念は「安全・安心・信頼」をモットーに地域社会との共生を目指すこととしており、オルタスそらいろの保育目標には以下の5つを掲げています。

『愛』　愛すること・愛されることをたいせつにする子
『優』　思いやりのある子
『探』　ワクワク・ドキドキ！チャレンジする子
『躍』　躍動感に溢れ　のびのびと楽しむ子
『考』　自分で考えて　自分で行動する子

園長先生は、特に5つ目の『考』の項目を大切にしているとおっしゃっていました。子どもたちひとりひとりが主体性を持ち、好奇心や探究心を大事にしながらいろんな選択をし、自信を持って（目をキラキラ輝かせながら）過ごしていけるように、サポートしていくことを考えています。園児定員60名というのも、全職員が子どもたちの様子や家庭を把握しきれてみんなで一緒に子育てをしていけるように配慮されています。

また、園名の「オルタス」とはラテン語で「庭園・庭」という意味で、「お家のようなあたたかい場所」＝「子どもたちにとっての居場所」になるようにという想いが込められています。園が建物の5階にあることもあり、「空中庭園みたいでしょ」とおっしゃっていました。ロマンチックですね。

開園にあたって、他園などでの経験が深い職員で始めたため、子どもたちひとりひとりの特徴を把握して対応する大切さを、職員が理解しています。そして、保護者に対しても常に丁寧に対応しているという自負があるのだそうです。要望をしっかりと聞くことはもちろん、伝えるべきこともきちんと伝えているそうです。職員と保護者の関係も要望を全て受け入れるのではなく、日々の関わりの中で言いにくいことも伝えやすくする関係性を常に意識しています。

保育の中では、毎日変化する子どもたちの様子や状況を配慮しながら、否定語や禁止語は使わず、達成感をあおるように肯定的で前向きな言葉かけを心がけているそうです。食事が全部食べられた、排泄を自分で訴えることができたなど、生活の中でのささいなことも認めてあげる関わりを大切にしています。

地域との関わりにおいても“一緒に子育てしていく”ということを大切にし、地域の子育て支援にも力を入れて取り組んでいます。地域の親子にとっては、通園していない保育園は敷居が高いようなイメージを強く持たれがちですが、地域の方も招いての保護者向け「ブラッシング講座」を、親子参加で開催したりしているのだそうです。また、園の上階にある地域子育て支援拠点とも連携を図り、オルタスそらいろの職員が講師として、「夏の子どものケア」などについてのお話をする機会もあるそうです。

また、地域の学生に向けて、特に中高生の男子生徒がもっと保育園に足を運んでくれるようになることを望んでいるのだそうです。近年は家庭においても、お父さんの子育てへの関わり方が増えていることもあり、保育園でも男性の存在も大事にしていきたいとのことでした。

このように、いろんな関わりを持って園で育ち、卒園していった子どもたちが親になって、今度はその子どもも入園してくれるというサイクルをつくっていけるくことが理想だと、園長先生がお話されていました。そんな未来を思い描きながら、地域に根付き、愛される園になれることを願って、日々の保育に取り組んでいるそうです。

取材を通して、オルタスそらいろでは子どもたちだけでなく、保護者や職員、地域の方に対しても広くステップアップを提供できる保育園でありたいという想いを強く感じました。保育目標の『考』のように、子どもたちが自分で考えて行動することができるようになるには、まずは私たち大人や親が実践して子どもたちを導いていくことが大切なのではないかと思いました。