【保育園紹介】名瀬いちい保育園

2021年04月30日の記事です。

名瀬いちい保育園は、社会福祉法人水の会が運営する、戸塚区にある認可保育園です。JR横須賀線「東戸塚駅」東口から、神奈川中央交通バスに乗り、「妙法寺バス停」から徒歩5分の住宅地にあります。すぐ近くには妙法寺と名瀬小学校があり、緑の多い気持ちの良い環境です。
園児定員は66名で、１歳から就学前までのお子さんをお預かりしています。クラス定員は、1歳が7名、2歳が10名、3歳が15名、4歳と5歳が17名ずつで受け入れています。開所時間は、朝夕の延長保育の時間も含めると、平日は7:00～20:00、土曜は7:00～18:30までとなっています。
※取材当時は建て替え前の園舎でしたが、現在は新園舎で保育を行っています

名瀬いちい保育園は、もとは、平成23年に民間移管をされた横浜市立名瀬保育園です。24年4月に名瀬いちい保育園として開園しました。同法人の運営する姉妹園が全国に12園あり、横浜市には金沢区の「北六浦いちい保育園」があります。
乳幼児期の子どもには、勉強で教えるよりも遊びが大切な学習の場であり、遊びの体験を通して成長発達に必要な学びを得ていくことを大切にしているそうです。保育目標には、公立時代の名残りも大切にしていきながら、次の３つを掲げています。

生活を楽しめる子ども
自分が大好き、友達が大好きな子ども
自分の気持ちを表現し、友達の気持ちを大事にできる子ども

水の会の保育園には「しずくン」という、水滴をモチーフにしたイメージキャラクターがいるのだそうです。法人の設立10週年記念に制作した、法人紹介の絵本の主人公として登場したことがきっかけだそうです。絵本の中では、しずくンが法人の設立から様々な冒険を経て、いずれ大きないちいの木になるというストーリーになっています。
「見たものを何でも吸収する不思議な力を持ち、素直で好奇心旺盛な雫の子。いつもわくわくを探している」という設定のしずくンは、名瀬いちい保育園でも、ペープサートや園だよりに登場するそうです。

温もりのある雰囲気の園内を回って写真を撮っていると、しずくンのように園の子どもたちも好奇心旺盛で、何人もの園児が話しかけてきてくれました。
先生たちも子どもひとりひとりの言葉に耳を傾けて対話をしている様子が伺えました。職員は20代～60代と幅広い中で、明るい職員ばかりで仲も良いのだそうです。

日々の保育の中でもお互いに声を掛け合って、「心を育て夢をはぐくむ」ことを保育の柱にしているといいます。子どもと一緒に園生活を作り出していくという考えを大切にしながら、子どもの視点に立ってありのままを受け入れ、伸びゆく力を信じてあげる保育を心がけているそうです。
ちょうど取材の数日前にあった運動会では、練習から「海の世界」をイメージしたストーリー仕立てで子どもたちに目標を掲げて、運動会当日に物語が完成するような仕組みで、子どもたちが納得しながら取り組めるように工夫されているそうです。

名瀬の地域はもともと繋がりの強い場所だそうで、公立園時代に残してもらったものを基盤に、地域や家庭との連携もとりやすいのだそうです。小学校や幼稚園との交流や、老人ホームやケアプラザとの関わりも受け継がれているそうです。
保護者の方も積極的に保育に参加してくれていて、家庭内での協力し合っている様子が、保育園でも伺えるほどだといいます。

また、廊下に掲示された大きなお散歩マップは、公立の職員が「新しい先生は園の周辺に不慣れだろうから」と、移管前に残していってくれたのだそうです。玄関には、給食室からの「おすすめレシピ」が置いてありました。（わたしもちゃっかり頂いたので、今度作ってみようと思います）
移管時のお約束によって、現在は敷地の問題で叶っていない0歳児の受け入れも今後前向きに検討しており、数年の内には子育てや育児支援のお部屋も充実させることを考えているのだそうです。